ちょっと夏っぽいですが・・・
 立派なパイナップルをいただいたので、パイナップルと黒糖のケーキを作ってみました。

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 黒糖は喜界島の黒糖。

 2年前の冬に、喜界島の病院で3か月働いていました。
喜界島というのは奄美大島の少し東にある小さな島で、おもな産業はサトウキビ。
 入院患者さんもたいていはサトウキビ作っているか、土木関係か。
 サンゴでできたこんもりとした島は、周囲ぐるりの道沿いにしかほとんど人は住んでおらず、
 内側は一面サトウキビ畑。
 そして中心の中心の小高いところは森、はっきり言ってジャングルです。

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 海は限りなく青くって、
 怖いくらいのうねるような木の小道にはオオゴマダラというきれいなチョウチョがいっぱいいっぱいひらひらとして。 
 冬でも陽炎がおきそうなほどの日差しがゆらゆらしているし、静かな静かなのんびりとした島。

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 まさに自然の中に人が小さく住まわせてもらっているといった表現がピッタリの島でした。

 お店なんてほとんどないから、私は休みのたびに水筒にお茶を入れて、自転車こいであちこち走ったり休んだりしてました。
 おおらかでのんびりとした島の人たち。
 奄美諸島の中でも、喜界島の人たちは気性が穏やかなんだとか。

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 この島は土壌がサンゴでできているため、石灰質が強すぎてシャワーを浴びるとびっくりするほど髪や肌がガサガサになりますが、サトウキビにはこのミネラル分がとってもおいしくしてくれるのだとか。

 島の人たちはみんな黒砂糖を持ち歩いていて、何かというと「砂糖食べんね」と言って、くれるのです。
これが本当においしい。
黒糖や黒蜜の類は、実は強すぎてあまり好きじゃなかったのだけれど、喜界島で黒糖を食べて、その深い深い複雑な甘みに感動。私も事あるごとにいろんなお店の黒糖を食べ比べていました。

 
 こんなにおいしい黒糖なのですが、実は喜界島ではサトウキビはほとんどザラメに加工されて出荷されていきます。
 なぜかというと、ザラメに補助がおりているから。

 そして黒糖はというと…、沖縄に手厚い補助がおりているので奄美はほとんど太刀打ちできないのだとか。
沖縄は、詳しいことは分からないけれど基地の代償なのかいろんな産業に手厚い補助がついているのだそうです。

 だけれど、精製してしまってサトウキビの深いおいしさや栄養分が損なわれてしまうザラメに加工されてしまうのを島の人は残念に思っていて、若い意欲のある生産者さんなんかが自力で販路を探りながら何とか喜界島産の無農薬純黒糖をつくっていきたいと奮闘しているのです。

 島の大きな黒糖焼酎の工場を見に行った時も、「島の黒糖だけでは経営が成り立たないのだけれど、意地で一種類でもいいから島の米と黒糖のみを使った焼酎をつくっている。これを何とか広げていきたい」と話してくれました。
 シーズンオフには社員総出で米作りや黒糖作りをしているのだとか。
 残念ながら私は焼酎なんて味見すらできないのですが…一緒に行った友達は「おいしい!」と目を丸くして感動して今した。

  写真は喜界島黒糖焼酎の朝日酒造さん。
酒蔵も面白かったけれど、特別に先に書いた自社製糖工場へ連れて行ってもらった時のもの。

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     喜界島 朝日酒造 HP



 私は少しでもその島の人たちの想いを叶えてあげたいなあ。
 喜界島がザラメの補助なんかに頼らず、おいしい黒糖で成り立っていける、黒糖の島になったらいいなあ。
 と思っています。

 そろそろ今年の黒糖も出るころだし、あのおいしい黒糖をぜひお店で皆さんにお届けできたらいいな。




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