4/2は旧暦の3/3にあたり、上巳の節句(桃の節句)です。

棘で恒例となり、3回目を数えるお節句の会が行われました。


 桜も咲き、数日前からポカポカ陽気でまさに春爛漫。
縁側にお雛様を飾り、傍らに菜の花などいけられているのを見ると、
このお節句はまさに春の行事。
新暦ではなく旧暦のこの時期だからこその風習がいろいろと受け継がれているのだと、
とても腑に落ちる感覚がありました。

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 月の満ち欠けがベースになっている旧暦は、私たちの生きるこの土地のリズムにとても合っています。
お節句は、奇数の重なる日を陰が強くなるとして厄払いを行ったのが始まりといわれていますが、
その日はそれぞれちょうど季節の変わり目にもあたり、
年に5回訪れる変わり目のリズムを意識するポイントにもなります。

 長い歴史の中で徐々に変化しながら、
家族や親しい人たちと、毎年毎年繰り返される型の中で戯れる日。

 大まかに決められた型を誰かと共有することは、これまた幸せなつながりを意識することにもなります。


 桃の節句は女の子の健やかな成長を願う行事でもあることから、お節句の会初めての、お子様もお誘いしての会としました。
はたしてどんな会になるのか、予測がつかずドキドキとても楽しみでした。


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 美しい招待状を傍らに、集まってくださったたくさんの方。
小さな女の子も4名。

 お渡しした紙のお雛様を水を張った器に浮かべて、流し雛の真似事です。
願いを込めて浮かべた紙は、水を含んでゆっくりと溶けていきます。

    
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 そして、柄杓でお茶をすくって器に。

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 旧暦のお話、
 桃の節句にちなんだ和歌のお話、

 遥か昔の人たちが、どんなふうに桃の節句を過ごしていたのか、思いをはせるひととき。




 お料理は、桃の節句のお料理をアレンジしてお出ししました。


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桃の節句では、ちらし寿司やハマグリのお吸い物、白酒などが食されます。

今回はちらし寿司ではなく、3種の手毬寿司。
大根葉のご飯にお豆腐とカボチャで作った卵のようなもの。
椎茸昆布のご飯に刺身こんにゃくと木の芽、味噌だれ。
胡麻のご飯に蓮根の梅酢づけ。

それから蓮根団子にあられをまぶしてからりと揚げました。蓮根は「見通しがよい」縁起物のお野菜としてお節句で食べられるものです。
採れたての柔らかい菜の花と新玉ねぎは、自家製塩麹とみりんを使って、白酒風あえ物に。

そして、ハマグリのお吸い物の代わりに、今年初で手に入った小さなタケノコと蓬のお吸い物にしました。
ハマグリは、他の貝とは絶対に合わないことから、ぴたりと合った伴侶を得られるようにという意味があります。
この度試してみたら、本当にパズルのように本来のペアでないと合わないのがとても面白かったです。


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会の終了後、一心不乱にハマグリで遊ぶうちの息子…。



和菓子はお節句の会恒例、nanoさんにお願いをしました。
桃の節句のお菓子といえば、この「ひちぎり」だそう。
忙しいこの日に引きちぎっただけで作れるこのお菓子が京都では食べられてきたとか。

2色のひちぎりに、イチゴやナッツなどの入った素敵なあられおこし。


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食後のお抹茶は、小さなお子様にもたてていただきました。
背筋を伸ばしてシャカシャカと茶筅を動かす姿はなかなかのものでした。

  
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棘のお節句会は、背筋を伸ばして、雰囲気を味わってもらいたいという思いで、丁寧なおもてなしを心掛けているので、、どうお子様も一緒に楽しんでいただける会にしたらいいのかということで話し合いをしてきましたが、
結局いつもの雰囲気をあまり変えずに行いました。

参加してくれた女の子たち。
みんなお行儀よく座って、恥ずかしそうに、しずしずと紙雛をながしたり、お茶をたてたり。


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小さな女の子って、男の子と違って大人に交じってちゃんと大人扱いしてもらえるのが嬉しかったりする。
そうだったそうだった。
女の子ってそうだった。

と、小さなレディに顔をほころばせてしまいました。

こども向けの楽しいお遊戯会もいいけれど、たまにはこんな会もいいのでは。と。


オシャレしてドキドキ、
美しいしつらえの中で女の子たちが膝寄せ合って楽しんだ、そんな春の一日になりました。


また季節を変えて、お節句会は同じメンバーで開催をしたいと思っています。
どうぞまた、お縁のある方とご一緒できるのを楽しみにしています。



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総指揮 澤野斗茂美
和歌  宮嶋英里
日本茶 成田幸世(sachi)
料理  原田美輪(棘)
黒子  増田弘幸(棘)










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