自営業になってから、お金との付き合い方がまるで変わりました。

今まで私は、組織の中でお金をもらう立場にいて、お金は仕事の内容などによって既に決められた額を受け取って、そのなかで自分の生活を作っていく。
つまり、お金を生み出そうというところには全然関わっていなかったわけです。


それが、自営業になってからはまるで変わりました。
一つ一つ値段を決めていくことが必要で、
その時にはありとあらゆることを考え合わせなければいけない。

お金は価値の尺度であって、がんばりをどの程度とするかであって、
いろんなバランスを数字に落としていく作業。


たとえば「滅私」とか「すべて与えてこそ」とか、美しい言葉が世の中には飛び交っているけれど、本当に自分が0%では生きていかれない。
そのバランスもとりつつ、できるだけ関わる人のがんばりに対して正当な報酬を生み出せて、その人が健康で幸せで、その素晴らしい活動を長く続けていけるようにしていけたらと思ってはいるけれど…。


「チャリティ」という言葉。この言葉は魔法のように思考を停止させる言葉だと常々思ってきました。

立派な活動に対しては、自分の状況がどうであれ、時間やお金を捧げなくてはいけないような、そんな気分になってしまう。


3.11がおきた時、私はちょうどお店のオープン準備を始めるところでした。
震災に対してたくさんの人が寄付やボランティアをしていました。

私は手元にはこれからのために少しまとまったお金を用意している。
でもこれから新しいことを始めようという、先の何も見えない状況の中では1円だって大切にしておきたい。
とはいえ、震災ですべてなくした人からしたら…という葛藤につぐ葛藤で、結局ほんのわずかを寄付に回したのみ、
オープンは自分で決めたオープン日なのだから延期して時間を作ってボランティアに行くことも自分次第だったのだけど、それもせず、予定通りオープンしました。

それが良かったのか人情がないことだったのか、分かりません。


「自分をまず大切に」という言葉と「自分本意」という言葉のはざまで、私はいつも苦しみながら一つ一つ決めていっているように思います。



前置きが長くなりました。
前置きが長くなったので、きっとバーンロムサイ展のご案内も一回じゃ収まらなくなっちゃいそう。


私は2008年に、六本木で行われた
「第7回バーンロムサイ Under the tree展  10000匹のチャリティ・ベア…ぼくたちの伝えたいこと…」
というイベントに参加しました。

   
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バーンロムサイとは、タイ・チェンマイにあるHIV感染孤児の生活施設で、そこで将来の自立を目指し、いろいろな手仕事のものを作っているのです。
いわゆる、「孤児院のチャリティ」。
なんだなっていう、そのくらいの認識で足を運びました。


広い会場に入ると、
天井から床までくまくまくま・・・・
いろんなくまでいっぱいです。


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わぁ・・・!
って胸が躍りました。

このいろんなくま達は、ベースのクマの人形をバーンロムサイの施設で手仕事で作っていて、それに、この活動に参動した方がお洋服や刺しゅうや思い思いの飾りを施す。
それを訪れた方は好きなものを選んで購入し、おうちに連れて帰る。
というものでした。


     

ベースはシンプルなクマさん。
そして飾りもけっしてプロの方ではない方たちによるもの。
でもいろんなものがあって、会場で一つ一つ見ているだけでも楽しいし、
想いがいっぱいつまっている。
というか、想いだけがこのくまを素晴らしいものにしている。


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そのイベントで10000匹の中から選んだ3匹をおうちに連れて帰りました。そのうちの1匹。車でいつも揺れています。




企画を考えた人、
参動してお洋服を縫ったたくさんの人、
そしてたくさんの中から選んで連れて帰れた人、
誰もスペシャリストなんていないのに、全ての人が楽しんで喜んで、そしてどういう目的で作られたものかしっかり分かった上でお金が回っていく。



そしてその楽しさの隣には、現実の厳しさを伝えていくこと、
パネルでバーンロムサイの子供たちのことが伝えられていて、
また、タイの幼児買売春の映画「闇の子供たち」の監督の方のトークショーなども同時に行われていました。

そして、別のお部屋に入っていくと、バーンロムサイで定番として作っているお洋服や小物達。
タイの古布を使ったバッグやお財布は、ものすごいクオリティの高さで、私は店ごと買ってしまいたいと思ったほど興奮してしまいました。

このイベント会場を出る頃には、チャリティというものにたいしてこんなにも納得のいくものを見たのは初めてで、私は本当に感動して熱くなっていました。


「運営資金を寄付だけに頼るのではなく、自活していく道を模索していくこと、
そして、子供たちにお金はどこかからか沸いてくるのではなく、働いて得る姿を見せること」
 
チャリティなんだからお金出してよね、ではなく、お金を出してくれる方がそれ相当の喜びを受け取ることができるということをきっと考えられているのだと思うのです。

誰だって生きていかなきゃいけないのだから、余っているお金などないのです。
そのことをちゃんと大切に考えてくれている。
そんな気がして。


犠牲とか、奉仕とか、我慢するのではなく、全ての人がハッピーに。

私は、自分にできることをしてお金をちゃんともらって、そしてそれを自分の生活と、誰か困っている人のために使う。
という、人が日々おこなっている経済活動はすべて暮らしを巻き込んだチャリティだといえると思うのです。

だから、ことさらにお金の性質を分けて考えなくとも、
ちゃんと働いてお金を得て、ちゃんと使っていけばそれでいいのだと今は思っています。


そんなこれからの経済活動のあり方の、一つ抜きに出たモデルを、このバーンロムサイは示してくれていると思います。


バーンロムサイ。たくさんのカワイイものやステキなものを満載で、棘に来てくれます。




バーンロムサイ展 

7/13(金)~22(日) 11:00~18:00
会期中無休  期間中のお料理は、棘風タイカレー(ベジ)のランチをご用意しております。

*また、16(月・祝)・17(火)は特別にエミちゃんがポラリティ・クレニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)の施術をしに来てくれます。詳しくは次回。



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バーンロムサイのご紹介をしようと思っていたのに、すっかり固い文章になっちゃいました。

次回はバーンロムサイってどんなところなのかご紹介をしますね。今回はただの私のバーンロムサイに対する想いでした。


バーンロムサイ HP http://www.banromsai.jp/





     
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