先月の終わり、高山まで行ってきました。



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(ちょうど水芭蕉がキレイでした)


雨のそぼ降る中、まだ山桜の残る高山は、寒いくらいでした。
(久しぶりのお出かけだぁって張り切り過ぎて、山と全然似つかわしくないワンピースなど着ていってしまったので、本当に寒かった…)

高山には、YUICAさんという森の精油を作っている会社があります。
以前から名前はあちこちから聞いていて、少し前に代表の稲本さんの著書「日本の森から生まれたアロマ」を読んだり、精油を買ってみたりしていましたが、

とうとう、訪ねていくチャンスに恵まれました。


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クロモジ、ヒノキ、アスナロ、ニオイコブシ・・・
YUICAの精油は、森に自生している植物から採られます。


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まずは精油を作っている建物へ。

     
枝を香るだけですーっと沁み込む香り。


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香っているこちらは和のアロマセラピスト・風香のモトミさん。
彼女については次回詳しくご紹介しますね。

今はちょうどクロモジの精油をとっているところでした。
蒸留を終えたクロモジの枝がたくさん。いい香りがホカホカと立ち上っていて、手を入れると芯から温まる。


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精油の作られ方をご存じない方のために。少し解説。
精油は、柑橘類の圧搾法や、また溶剤を使った溶剤抽出法などの一部の方法以外は、ほとんど水蒸気蒸留法という方法で抽出されています。
これは、材料となる植物を下から蒸して、その湯気を冷却すると、水と油に分離したものができます。
この油の部分が、油溶性である芳香成分を含む「精油」と呼ばれるものです。(ちなみに水の方は、植物の水溶性の成分を含むハーブウォーターと呼ばれ、こちらも様々に使用できるものです。)

YUICAさんでは、改良を重ねて独自に作られたというオリジナルの蒸留器で、いまはちょうどクロモジの精油が作られているところでした。


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精油は杉で言ったらドラム缶いっぱいの植物からわずか30mlしかとれない。
たとえばローズなんていったなら、1gの精油をとるのに実に4kgものバラの花びらを必要とするという、本当に貴重で、植物の力がギュギュギュッと凝縮された、宝物みたいな雫なのです。


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蒸留のあとのクロモジの枝を使って足浴をしましょうと。
ホカホカの枝の中に足を入れます。


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すると…
胸の奥までググッと何かが立ち上ってきて、それが全身に拡がって・・・
涙が出そうなくらい何かで胸や身体がいっぱいになって、
そしてそれからうれしさ幸せな気持ちがあふれ出てきて、
ジワジワ、ドキドキ。

ただ温かいというだけじゃない、爆発的な幸せな何かが伝わってきました。

驚いたな。





午後からは
実際に森に連れて行ってもらいました。
案内してくださったのはYUICAの北川さん。愛知県森林・林業技術センターの元所長さんで、ずっと森に関わってきた森のプロフェッショナルです。

小雨の森を歩きながら、YUICAの精油の原料となっている木を見つけていろいろな話をしてくださいました。


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名前の由来、その成分、どういったところに生えているのかなど・・・。


そして、谷の向こうにどこまでも拡がる杉林を見ながら、北川さんが話してくれた日本の森の現状、林業や国の助成金との関係。


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国土の2/3を山におおわれているこの日本という国で、
原生林はわずか2.3%。
ほとんどが杉を中心とした人工林になってしまっている。
そして、その山に今、経済がまわっていない状況があります。


暮らしのすぐそばに、豊かな豊かな森があるというのに、それに手をつけられないまま、山は荒れ、環境は悪化し、
そしてお金は外国へと流れ、不景気だといい、山は人手を必要としているのに、方や仕事がない人がたくさんいる。

何かが歪んでしまっているのだろうと思うのです。

何がどうなっていて、どうすればよい循環に戻っていくのか、今少し話を聞いたばかりの私にはまだよく分かりませんが、でもこれはこの土地の環境経済暮らしすべての根幹にかかわる大事なことで、しかもギリギリのところまで来てしまっているんじゃないかと感じました。

YUICAはもともとオークヴィレッジという、木の家具やさまざまな製品を作っている会社です。
そして木を扱うものとして、日本の森を守るための活動にも取り組んでこられました。
木が材木だけでなく、アロマの原料として産業になるのなら、森に手を入れることにもつながるし、森に携わる人の収入にもつながる。

そして、和の精油は日本人の身体や心にピタリとなじむ。

森の国、日本。
こんなに森がたくさんあるのに、都会では自然と切り離された暮らしで身体のリズムやバランスを崩す人がたくさんいる。
アロマは単なるいい香りでいいよね、ってだけでなく、
脳神経を刺激し、薬効成分をもち、
本当に大きな力を持ったセラピーだと思っています。

自然から切り離された生活を送る、もと森の人、日本人に、本能が覚えている宝物の雫を届け、
さらにそれが森を守ることにもつながる。


棘ではYUICAさんとつながって、和のアロマを広めていきたいと考えています。


7月から棘では様々な形で和のアロマが始まっていきますが、
まずはそのスタートとして、初日。

7月1日(日) 15:00~
高山からYUICAの北川さん(森のプロフェッショナルさんです)と、YUICAの精油の窓口となっている、ほんわか住さんのお二人が来てくださって、イベントを開催してくださいます。

高山まで行かなくて、名古屋でお二人のお話しや講座が聞かれるありがたい機会です。
ぜひぜひご参加ください。


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YUICA 森の香りイベント

7月1日(日) 15:00~17:00  2500yen  定員15名

森のプロフェッショナル・北川さんのお話し
深い知識と、とってもかわいらしい(失礼)キャラクター、(私はすっかり大ファンです)
北川さんによる、高山の森の現状の話や、YUICAの精油の原料となる木や葉を実際に手に取りながら精油の香り比べ。

YUICAさんの精油とライスキャリアオイルを使ったハンドマッサージ教室
和のアロマセラピスト・「風香」のモトミさんによる、簡単なハンドマッサージ教室。
クラスでオイルをブレンドしたライスキャリアオイルを、それぞれ一本ずつお持ち帰りいただけます。

和の香りでティータイム
棘から、和の香り高いお茶とおやつをお出しします。
 

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(これはYUICAで出してくださった、ニオイコブシの葉のお茶)





どうぞお楽しみに。

YUICA HP http://yuica.com/

     



棘の和のアロマのお知らせ。まだまだ続きます。








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