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 少女、おじさん、大人の女性、少年、・・・

 少女というものに内包される、あのものはなんでしょうね。

 
 まだ私がギリギリ少女と呼べそうな年代であった頃、(見てみたら1996年でした。)
スタジオボイスという雑誌で
「Girlquake!」という特集が組まれていました。
副題は「秘められた少女たちの暴力性」。

 花代、岡崎京子、鈴木いずみ、パティ・スミス、草間彌生・・・といった方たちの表現やそれらへの考察。

 私はさして突っ張っていたわけでも優等生だったわけでもない、ただただ目立たない平凡な少女時代だったわけなんですが、
そんな私でも、その特集には、なんだか「そうそう!そうなのよ!」と胸をすくような思いがして、ドキドキしながらページをめくり、何度も何度も読み返し、そして、それは永久保存版として今も私の本棚に並んでいます。

 女として生まれて、女として生き抜いていくために無意識の中での様々な教育を受け、少女は早いうちから知っています。
何を期待されていて、どうふるまえばいいのかということなど。
でも、子供というのは残酷なものです。
イノセントであるということ、であったり、自然のままということは、
とっても荒々しく残酷であるのは、この世界の自然災害をみても明らかだし、
毒草は命をおとすこともあったりする。ということとも無関係ではないはず。

その無邪気な残酷さと、女の賢さの狭間で少女はとっても不安定にイラ立っている。

そんな気がします。





造形作家というよりは、小さな世界を作る人。
カトウユカリさん。


彼女の作りだす世界は静謐で、美しくて、そしてちょっとなぜか怖くなる。

その怖さは、なんていうのか少女の隠し持つ恐ろしさと同じ種類のもののような感じ。



それは一文字で言ったなら、「棘」ということになるのかもしれない。

よく、お客さんやら取材の方やらに、「なぜ棘という名前なのですか?」と聞かれます。
美しい花には棘があるってことですか?なんて言われて、そうなようなそうでもないような・・・。

植物は美しい。
そして美しいだけでなく棘も持っている。

心を奪われ、我を忘れ、すべて奪いたくなるかもしれないけれど、
その魅力と同じだけ、底知れないもの、奪うことのできない恐ろしいものも持っている。

それが、植物や、植物に限らず少女や少年や、人間、動物、地球、星、ありとあらゆるものの掟。


美しいものには棘がある。
いや、棘をもつものは美しい。
恐ろしいものは魅惑的である。


カトウユカリさんの作りだす世界は、
奇跡のように美しいです。




カトウユカリ展  「森ノ ヨウナ トコロ (或イハ ソノ 欠片)」
   3/23(金)~3/31(土)


     IMG_convert_20120314002703.jpg



この棘という空間をまるごと使って、イメージの森に作り上げるそうです。

ユカリさんの生み出す森というもののもつ、底知れない恐ろしさと、底知れない美しさ。
ぜひ五感を全開にして感じ取ってみてください。


(なんていうのは、全部私の感じるユカリさん。そして私がカトウユカリ作品を好きな理由。に過ぎません。
みなさんはみなさんで、先入観を外して頭をからっぽにして、ユカリさんの世界を感じでみてください。
そして、そのそれぞれの感じた印象や感想を、ぜひ教えていただけたら幸せです。)


「もう個展は…」とおもっていらしたユカリさんが、長い時を経て、今、再び棘で表現を試みることにしてくれたのです。
 彼女の中に沸き上がるものを、今、時を同じに受け取ることができることは、本当に幸せです。


まず私が心から楽しみにしています。

ぜひみなさまいらしてください。



 カトウユカリ HP: http://katouyukari.petit.cc/




*ユカリさんの過去の小さな作品たち。

2011.12 「 a gift」
img20120106113411_convert_20120314005148.jpg
 雪は天から送られた手紙である  中谷宇吉郎


2011.12 The Happy Prince
img1B20120106115013_convert_20120314005046.jpg 
A spoon made from the lead heart of the prince 王子の鉛の心臓で作られたスプゥン


2011.10 <編む>
img4C20111026142429_convert_20120314005127.jpg 
013 botanical specimen Ⅱ/植物標本 Ⅱ


2011.10 <編む>
img2B20111026142143_convert_20120314005106.jpg

010 crochet/編む



 







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