出会いがあって、一宮のハーブ生産者さんを訪ねてきました。

農園に一歩入ると・・・

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そこは光が降り注ぎ、ハーブたちがのびのびと幸せそうに揺れていました。
「あぁ、大事にしてもらっているんだなぁ」というのが一瞬で分かる場所でした。

    
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小さなローズマリーの一本の苗木から始まり、10年以上大事に大事に育てふやしてきたという坪内さんは、
自慢のハーブを使って夢はいろいろあれど、いまいちその先に結び付けられずにいたと。


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この度初めて活用してくれそうな人(私)に出会った!と、とても喜んでくれていて、
訪問することを決めたひと月前からずっとこの日を楽しみにしてくれていたんだそうです。
そして、訪問の数日前には、ハーブ作りへの熱い思いをしたためたお手紙もいただきました。

私もこんなに元気で立派なハーブたちを見たらすっかりワクワクしてきてしまい、
クリスマスに向けてのハーブリースとか、冬の冷え対策のための入浴ハーブとか、アイデアをいろいろ話して簡単に試してみて二人で大喜び!


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こちらは春ウコン。掘り上げてみると、瑞々しい立派な根っこができていました。
「えぇ~!いいじゃん、いいじゃんね~。」と感嘆の声をなんどもあげる坪内さんは本当にうれしそうでした。

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そしてそして、
こんなに元気な子がたくさんあるのだから、精油を作ろう!と。
精油は濃縮されたエッセンスだからこそ、元の植物がどんなふうに元気かがとっても大切だと思っています。
そして、地元愛知で無農薬で大切に育てたハーブの精油なんて、
考えただけで力がもらえます。

坪内さんのハーブを使って、棘発の精油作り!
実現に向けてぐいぐい進んでいきたいと思います。

お楽しみに。







それから、翌25日の棘の畑では、坪内さんのところでいただいてきたハーブと、棘の畑のハーブを合わせてリース作りをみんなで試しにやってみました。
ポカポカ秋の気持ちの良い空の下、
幸せなひと時。

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今後リース作り講座など行っていきます。
アロマの講座と合わせて今準備中ですので、またお知らせしますね。










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それは不思議な響きで、
今いるところ(それは名古屋のビルに囲まれた路地裏の沖縄料理店のことですが、)から、
急にポーンと大陸の夜空の下に放り出されたようでした。

そこにはそよそよと乾いた風が髪をゆらし、
どこまでも伸びる地平線に
馬の遠くでいななく音のほかは何も聞こえないような、

静かで静かで

だから星の流れる音が聞こえてきそうな

そうか、あの音は星の音か…
どこからともなく聞こえる旋律は。


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人が口から発する歌声とはまるで思えない、
どこか空の彼方から微かに空気を震わせて響いてきているかのような音、
ホーミーはそんな音です。


私は以前、現代美術のインスタレーションでホーミーを聞いたことがあって、
それは心臓の音をマイクで拾って会場に大きな音で響かせながらホーミーを奏でるといったもの。
それはそれで、「身体」とか、生命の内部に入り込んでしまったような、頭がくらくらするようなめくるめく体験だったのですが、

岡林さんの奏でるホーミーは、もっと自然に近いもの。
自然とつながったらいつの間にか生まれた、というような、
心が懐かしい感動で満ちるような、そんなもの。


そして馬頭琴。
これは無骨な大地そのもの。
土のにおいや、
馬の鼓動や


日本では決して生まれない音楽だなぁと、つくづく思いました。
大地、空、動物、
そしてそれはでも、私たちの細胞の記憶にもちゃんと記憶されているもので、だからこそ、普段は眠ってしまっている何かがむくむくとうずめき出して、うれしさで心がいっぱいになるのでした。


棘という空間で奏でられるこのホーミーと馬頭琴。
ここは夜になるとすっぽり包まれて、どこか異空間へスリップできるような不思議な場所です。
いったいどんな夜になるのかな。


まだ若干数お席に余裕がございます。
なかなか生で聞くことのできないこの不思議な音楽を、
ぜひご一緒にどうぞ。










 「ホーミーと馬頭琴の夜」 岡林立哉LIVE


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10/26(金) 19:00開場 19:30開演
3000円 前日までの予約の方は1drinkつき


ホーミー(モンゴル語:Хөөмий (Khöömii)、フーミーとも)とは、アルタイ山脈周辺民族の間に伝わる喉歌と呼ばれる歌唱法のうち、西部オイラト諸族(モンゴル国西部と中国新疆ウイグル自治区北部に居住)に伝わるものの呼称。
歌い手が普通の声と高い声の2種類を同時に出すことで知られています。
モンゴルでは家畜を呼び寄せたり乳をとる時などに聞かせると、動物が心を寄り添わせてくれるのだとか。

馬頭琴、馬のしっぽの弦と馬のしっぽの弓で弾くモンゴルの楽器。
モンゴルでは馬は幸運を表し、この楽器を奏でるとその家には幸運が訪れるといい、お祝い事などで演奏されたりするそうです。



ホーミー・馬頭琴奏者  岡林立哉


モンゴルを訪れること数知れず、計2年以上の滞在期間中の遊牧民との生活、歌を求めての奥地への旅、それ以後の放浪生活で培った、
素朴で伸びやかな馬頭琴の音、繊細かつ力強いホーミーの音は、国家、民族を超えて、幅広い支持を得ている。
ホーミーの宇宙的響き。馬頭琴の素朴な暖かさ。「音」そのものの持つ力を表現することをテーマに演奏活動中。


岡林立哉 HP  http://www.khoomiiman.info/index.htm



 先日、10/14に、菊の節句を楽しむ会が行われました。

旧暦9月9日は重陽の節句。菊を楽しむのが習わしなので、菊の節句とも呼ばれています。
5月5日の端午の節句、7月7日の七夕などと比べて現在ではあまりなじみのなくなってしまったお節句です。
でも、だからこそ、あらかじめのイメージが固定されてしまっているお祭り色の強い他の節句よりも、より生活の中で節句というものを味わうことができるんじゃないか。
そんなふうに思い、
旧暦や日本古来の暮らし方を楽しんでいるトモミさんとエリさんのお二人を主催にお迎えして、この会を催すことにしました。

 私は20代の半ばで着物が好きになり、それに伴って江戸の暮らし方に憧れ、
寂しいことに亡くなってしまわれた、杉浦日向子さんの本などをずいぶん読んではぼんやりと思いを馳せる頃がありました。
そして江戸へのあこがれは今も変わっていません。

江戸は、当時世界最大の都市でありながら、上水道が完備され、排泄物は即刻農家などに運ばれ、ペストなどが猛威をふるったヨーロッパの都市に比べて外国人の誰もが驚くほどに清潔で、古物や修理が当たり前で、完全自然エネルギー(つまり人力)で、買い物はあらゆるものが行商で流していたので、体が不自由でもおうちにいながらいろいろなものが手に入り、近隣で助け合い、度重なる江戸中が焼けるほどの火事で「家も物も持たない」シンプルなたくましい暮らしが確立され、
歌舞伎や着物のオシャレや高い文化レベルがあり、宵越しの金は持たねえという粋に貫かれた、それはそれは洗練され都市だったのだそうです。

そして、日本の繊細な四季の変化を織り込んだ、美しい旧暦があるのです。

今、江戸にもどることはできないけれど、こんなに素晴らしい文化を捨て去ってしまうのではなく、少し意識してみることで、だいぶ狂ってしまった現代のいろいろを取り戻す、何か大切なカギがあるんじゃないかってそう思っています。



会は、総合プロデュースでテーブルコーディネイトやお部屋のしつらいを担当してくださったトモミさん。
そして、和歌が好きで、季節を盛り込んだ和歌や古来のお話しを担当してくださったエリさん。
そして、菊にちなんだお茶を選んで煎れてくださったのは、日本茶インストラクターで、Sachiブランドのサチさん。
そして棘の私はお料理とお菓子を担当しました。


まずは、ご予約いただいた方に、和歌の上の句の書かれたご招待状をお送りしました。

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そして当日、この招待状を持って、記された自分の席に着席し、テーブルに置かれたお品書きの上に重ねると、
上の句と下の句が揃う、という仕掛け。
この句はお一人ずつ違っていて、
それぞれ参加された方のお名前などにちなんだ和歌をエリさんが選んでくださったのです。


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始まりのご挨拶のあと、
自己紹介。
その時に、それぞれに送られた句の意味を、エリさんが解説してくださいました。
自分だけに送られた自分の文字の入った句。
みなさんうれしくて、顔がほぉっと輝いていました。


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まずは食前の菊のお酒と、お干菓子を。

そして軽いお食事をお出ししました。


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今回は、三点盛で
 
  菊菜とシメジのスダチ和え
  さつま芋の茶巾
  紅葉の寒天寄せ
そして
  栗ごはん
  レンコン団子と白玉のすまし

にしました。秋の味覚です。

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テーブルに置かれたグラスに入った茶葉。
これはサチさんのセレクトされたもので、
「くきをきく」という言葉が添えられています。
茎茶の茎を、菊を逆に読んだのにかけてあるのです。

これをまず茶葉の香りを楽しんでいただいた後、
お水を注いで水出しにします。
これをお食事の時のお茶にされました。
お茶は作法が…と構えてしまわれる方が多いけれど、おいしく楽しくが一番。
こんなラフなのもありなんですよ、とサチさん。


お食事の後は、
サチさんのお手前でお煎茶を入れていただきました。
今回は朝宮というもので、たまたま品評会に出された茶葉が少しだけいただけたのでと、それも少し加えてくださいました。
一煎目、二煎目、三煎目・・・
味の違いをじっくり味わっていただきます。


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この時の器ですが、
実は、あらかじめ招待状に
「あなたの思い入れのある器をお持ちください」とありました。
それでみなさん大事な器をもってきてくださったのを、それをこちらで入れ替えて、
ご自分の以外の、誰かほかの方の大事な器でいただく。というステキな試みだったのです。

お茶をいただきながら、なぜその器を持ってこられたのか思いを話していただきました。
「誰の作かは分からにのだけど、形がとっても好きで気に入っているので…」
「いつも職場で使っているカップ。みんなタンブラーが多いけど、私はカップで飲みたいから。それをたまにはこういうゆったりした空間に連れてきてあげたかった」
「たまたま行った展示会で一目ぼれして」
などなど。

世の中にはたくさんの形をしたたくさんの器があって、
それらはそれぞれかけがえなく、誰かの愛情がこもっている。
何だかみなさんのお話しを聴きながらじんわりしてしまいました。


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最後はお土産に、
私の信州のお土産の食用のほうづきと、
サチさんからお茶をお渡しして、会はお開きになりました。


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菊という、この時期どこにでもあるもの。
それをテーマに、
本当に身近なものだけでこれだけ豊かな時間が持てるということに、私はとっても感動していました。
日本の四季や、身の回りの自然に丁寧に目を凝らし、心を遣るだけで、
暮らしはどれだけでも深くなり、
愛おしいものになる。


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またぜひ、
お節句の会を開催したいと思います。

ご参加くださったみなさんありがとうございました。
トモミさん、エリさん、サチさん、そして裏方を一手に引き受けてくれたヒロくん。
どうもありがとうございました。


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