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二日の日程を終え、私はNARDのみなさんとサヨナラして、一人懐かしの茅野に残りました。

棘の一周年で健康弁当を出展してくれた、「おいしい家」のノリちゃんのおうちにお泊りをして、
それからサムデイさんと酒井さんを訪ねるという計画。



おいしい家さんはお弁当の配達だけでなく、曜日を限って食堂も始めるそうで、今は猛準備中。
その広い建物や、広いお庭。
気持ちがいい。

できたてほやほや。ノリちゃんの力作。おいしい家さんのご案内がわりの絵本です。
さすがさすが。すごくかわいい。

     
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こちらはお庭の草刈り用に借りているのだという子ヤギのメー子とチー子。
おいしい家さんの看板娘です。


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ヤギを飼うのは私の夢。
ウキウキとお掃除などさせてもらって至福至福。


ちょうど、これまた一周年でピアノ即興を披露してくれた岸すみこさんも遊びに来ていたので、一緒にサムデイさんのところまで。

サムデイの板村さんは、ハーブ苗の育成と販売のほか、清里の清泉寮のお庭を手掛けたり、高校生とミツバチプロジェクトをやっていたり、数年前の映画「西の魔女が死んだ」のおばあちゃんのハーブのお庭を監修されたり、幅広くハーブのお仕事をされている方です。
ひょうひょうとした自然体の姿はとってもいごこちが良くて楽しくて、私は大好きな方です。

   サムデイ  blog http://ameblo.jp/someday1998/


まずは、午前中は「この街学園」という、知的障害者の通所施設で仕事してるから良かったらおいで。とサムデイの板村さんにお誘いいただいたので、足を運びます。

この街学園は、見晴らしのいい丘の上にあり、広いハーブガーデンが作られています。
活動の中心にハーブをおいていて、利用者の皆さんとハーブガーデンの手入れをしたり、サシェなどのクラフトを作って販売したり、精油をとったりもしているのだそうです。

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今この辺りではあと少しでラベンダーが咲くよ。というところ。
咲いたら見事だろうなぁ。

ルバーブも大きく大きく育っていました。
すっぱい梅のようなジャムになるルバーブ。
涼しいところでないとうまく育たないようで、長野ではあちこちで育てていて、道の駅などでも見かけていたものでしたが、名古屋は無理だろうね…とのこと。残念。

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茎を大きくするために、春一番にむくむく育ってくるつぼみは早く摘んでしまいます。
でも、この花がまた素敵なのです。
花を見るか、茎を収穫するか。毎年悩んでいたものです。


大きく育っているルバーブを少し分けていただきました。
少しだけど戻ってジャムにしたら、これはあまり紅くない種類だったので色はそこまできれいではないですが、すっぱくておいしいジャムになりました。

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それからサムデイさんの畑へ移動して、ハーブ苗をいろいろ買わせていただきます。
なかなかそこいらには売っていないハーブもたくさん育てていて、
しかもすごく丈夫で元気ないい苗なのです。
お野菜でもそうですが、苗が元気に育つかどうかは、もうまず最初の種や苗が元気かどうかにかかってくると思うのです。
サムデイさんの苗は、すごく元気。

     
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おいしい家さんには子ヤギがいましたが、サムデイさんの畑には大きな羊。
フタバちゃんです。
小屋から出してもらったら一心不乱に草を食べていました。
カワイイ。

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その後、サムデイの板村さんにten to tenというお店に連れて行ってもらいました。
ちょうど一年前に私が板村さんを訪ねた時、たまたまten to tenのジャム子さんも来ていたので初めてお会いして、ぜひお店来てください~と言われていたのでした。

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そして、全く偶然に、
私が棘のお庭の水捌け工事をお願いした「いやさか」の酒井さん、彼がお庭の環境改善のお仕事をはじめて最初の施主さんが、なんとこのジャム子さんだったのです。

さらに、酒井さんの奥さんがサムデイさんのお客さんで、板村さんと酒井さん自体も、宮脇昭さんの植樹のイベントに一緒になったことがあるという。

板村さん、酒井さん、ジャム子さん、そして私が最近東北の「瓦礫をいかす緑の長城プロジェクト」で初めてそのお名前を知って、すっかり尊敬している宮脇さんともつながっているとは…

全てが怖いくらいに繋がっていて、面白い。


というわけで、ten to tenに、板村さん、酒井さん、そして私たち一行が顔を合わせることになりました。

   
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ten to tenは面白いお店です。

お店の中でゆっくりと好きなハーブティを入れて飲んでもいいし、ハーブガーデンがあり、そのまま渓流に降りていけるので、ブラリとお散歩したり、岩の上でたたずんだりしてもいいし…。


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酒井さんはここのお庭を初めて手掛けたのだそうです。(もちろんそれまでも普通の庭師としてのキャリアは十分にあるのですが、土地の水や風の流れを整えるために庭に手を入れるという今のお仕事はこれが初。)

雨どいから落ちる水が土地を固くふみかためつつあったので、そこにパイプと隙間を作るための敷石を張ったり、

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浄化槽からつながる崖の部分だけが急に植物が枯れた感じになっていたのは、きっと悪い水が地面にたまってしまっているから、というわけで、溝を掘って流れを良くしたり、

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ここにも酒井さんならではの工夫がたくさんでした。

訪ねた時は気持ちの良い渓流のこの土地も、大雨が降ると木を倒し、地面をえぐり、本当に恐ろしい力を見せるのだそうです。
自然は命を与えもするし奪いもする。
そんな言葉がふと浮かんできました。


最後、ten to tenを後にして、帰る途中、
板村さんが連れていってくれた湧水の沸く場所。
大きなもみの木があって、
長野に入ってから十分申請できれいな空気に体中が反応していたというのに、この場所に来てさらにさらに閉じていた細胞が活性化したようなそんな場所でした。


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たくさんたくさんの恵みを受け取って、身体の中も外も、塗りかえられ、そして変化を始めたような、そんな3日間でした。


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 原村で迎えた朝。

私は前の日、せっかくの皆さんとの楽しい夜だというのに、22時にはもう眠くて限界になってしまい、早々に寝てしまいました。
そのおかげで早起きさん。
早朝に小鳥のさえずりで目が覚めました。

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朝の空気や光を感じたい。

いそいそと着替えて朝のお散歩。

    
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ウグイス、カッコウ、キツツキ、そしてたくさんの小鳥のさえずり。


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体中の細胞がイキイキと息をして、喜んでいるのが分かります。

この世界の中で生きられたらどんなにいいか・・・。
それは、即この土地に移り住みたいということではなく、世界はきっともともとこんな空気に満ちていたはずなのだから、それを取り戻すことはできないのかなって。


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午後、いよいよ蓼科ハーバルノートでの萩尾エリ子さんのレッスンです。

ハーバルノートとエリ子さんは、
私が知っている中で一番美しい特別な気配にあふれた場所であり、女性として心から憧れる方です。

私はアロマとハーブに関しては、本当に素晴らしい先生や方々と最初に知り合うことができたので、アロマやハーブを出会いからすごく力と可能性のあるものなんだと理解することができたことを本当に幸運だと思っています。
ハーバルノートは、長野にいた3年間に幾度も訪れ、養生園でのワークショップを担当させていただき、そしてエリ子さんの作った諏訪中央病院のハーブガーデンとそれをめぐる病院の取り組みを知りたくて、養生園を卒業した後少しその病院で働いていたこともあるほどです。

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エリ子さんというかた。
いろいろなことを重ねたうえでの大きさや優しさや、柔らかさ。それは背筋が通っていてどこまでも美しいものです。

それは何がどういいのかは言葉では言えない。
私にもよく分からない。
分からないのはきっと、私はまだまだエリ子さんの持っているものを持っていないからでしょう。
その深さから溢れるものが人の心を震わせて、そのものは、深さを知らないものには何なのか分からないということなんだと思うのです。

  
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エリ子さんは言います。
「今までいろんなことを越えてきたけれど、私は単に幸運だったとは思わない。幸運だったのはあるけれど、でも自分で乗り越えてきたという思いがある。」
って。
エリ子さんの言葉は胸を打つ。でもそれは、いわゆる借りてきた名言のようなものを口にするのではなく、真摯に生きてきた中から自然に沸き上がる本当の気持ちだから。


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エリ子さんの口からこぼれる一言一言を受け取れることの幸せ。

ハーバルノートという場所にあるお庭で息を吸えることの幸せ。


全身でかみしめていました。



「精油の向こうには植物という命がある。」

「そして、いっぱいのお茶には十分誰かを助ける力がある。」


配られた資料の最後に添えられていたエリ子さんの言葉は次のようでした。

こころのお茶は、うっすらと白湯に近い。
五感を澄まして味わおう。仄かな香りほど、ひとに寄り添いその機微に触れる。
からだのためのお茶は、たっぷりの薬草を使い、しっかりといれる。
春や夏の草々が湯気とともに現れ、生命の光を解き放つ。
ひとしれぬ錬金術師のように



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人は何層にも深いものを持っているから、
日常で人と出会い、たったひとりをじっくり知っていくことだけで十分すぎるほどの学びの可能性を持っているのだと、改めて感じました。

今知っている方たちとこれからもお付き合いしていくだけで、こちらの心持次第でいくらでも。
と。



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