「棘の一周年+こーさんのうちの学校を応援しよう」のイベント。
たくさんたくさん来ていただいて、本当にありがとうございました。
この一年、棘のオープンやイベントを手伝いに来てくれたお友達や、何度も足を運んでくれた仲良しのお客さん、
棘に興味を持って来てくださった方、ここでお教室やプログラムをしてくれたみなさん、そして、ずっと行きたいと言ってくれていて初めて訪ねて来てくれた遠くのお友達、や、同級生や先生や、
大切な大切なみなさんで一緒にこの日を楽しむことができて、本当にこれ以上ないくらい幸せでした。
そして、残念ながら行けないけれど、と、他にもたくさんメッセージもいただきました。
ありがとうございました。

前日は雨。
(カトウユカリ展は、雨に始まり雨に終わる。それがユカリさんの森の形。しっとりと濡れた森が静かに静かに地面にしみ込んでいって・・・)
そして、明けて四月。
朝から晴れ。
ちょっと寒いけれど、ピリッと気持ちが引き締まるようなそんな朝でした。
泊りこんでくれているみんなで楽しく準備を進めていって、11時。
最初のお客さんは、うれしいうれしいお客さん。
先日の沖縄での琉球和ハーブ塾で仲良くなった、和のセラピストさん達です。
そうして続々とお客さんがやってきて、
もう本当にたくさんたくさん。

私の高校の同級生や先生も、ここで兼同窓会です(年に3回の…笑)。
こーさんのうちのカンボジアカレー

そして、おいしい家の健康弁当

先日プロジェクターを借りに訪れたマクロヴィレッジのキヨミさんの計らいで、理太郎さんたちが刺し子の袋や小さなコケ玉や塩こうじなんかをもって、急遽出店してくれたので、にぎやかにぎやか。

そして、「こーさんのうち」のヨーコちゃんが声をかけてくれて、棘でも一度お菓子を出していただいた、松本のAtrier-C ちあきさんが、マクロスイーツをいっぱい作って出してくれました。

最初のライヴ、津軽三味線の「乾 温実」、あっちゃん。

可愛らしい彼女が深紫の着物に身を包み、姿勢を正して弦を打ち始めると、場の空気がシャキッ一変しました。
厳しい津軽の土地で生まれた民謡は、寡黙な北の人のうちに渦巻く情熱や、温かさや、おかしみや、そんなものが一気にあふれ出すようで、人というものの尊さを感じてしまいます。
次は、こーさんのうちの「こーさん」によるスライドです。

カンボジアの子供たちのこと、自分の子供時代のこと。
長い植民地支配や戦争、そして痛ましい政策により、たくさんたくさん傷ついたカンボジアという国で、
子供たちはシンプルで元気、
暮らしていくためにはお金が必要で、そのためには言葉がしゃべれたらいいな、言葉の勉強がしたいな、
未来に向かって自分の力をただ高めていく。
私たちの小さなお手伝いが、彼らの未来にとって大きなはしごになっていく。
「こーさんのうち」という、ひと組の若い夫婦の描いたもの、そしてそれを実現し、継続させていこうと努力を続けていること、
私は何度でも感動してしまうのです。
たくさんの質問に、丁寧に丁寧に答えていくこーさん。
いくら時間があっても足りないです。
そのなかで、なんどもなんども、
「カンボジアはこれからです」と言っていた強い眼差しと言葉がとっても印象的でした。

3組目、即興体感民族ユニット「ミナミナ」

いつの間にか音は鳴っていました。
それは、身体の細胞を揺らすように始まって、気がついたころにはそれははっきりと分かるビートとなっていて、その頃にはもう、そのリズムは身体とピタリと一つになっているのでした。
即興体感民族ユニット、、か。
不思議な経験でした。
太鼓という原始的な楽器は、原始的であるからこそ、本能に直接訴えるような、生きていくための力を呼び起こすような何かがあるように思います。
「ミナミナ体操始まるよ!」の掛け声で始まったセッションは、お客さんみんな、お隣の知らない人同士も手を繋いでぶんぶん揺れたり、みんな満面の笑顔で!

4組目、「レーレーズ」

思えばちょうど一年前、
棘のオープニングパーティをしようと準備していたのですが、
何しろ私は15年近く愛知県を離れていたので、古い同級生以外は全く知り合いがいない。
パーティに呼ぶ人もそんなにいないし、ましてやこの土地で音楽をやってる知り合いなど皆無。
誰か音楽やってくれる人知らないかなぁ…と、相談したところ、紹介してもらったのがコバレレさん。
ウクレレ弾きの移動コーヒー屋さんだと。
見ず知らずの人間のオープニングパーティに、快く出演を引き受けてくれて、小林家という特別ユニットでウクレレを弾いてくれました。
コバレレさんは、その時のご縁から、コーヒー豆(これがおいしい!)や布ナプキンも仕入れさせていただいているし、なにかと声をかけてもらったりお誘いいただいたり、気にかけてくださって、本当に一年お世話になってきたかたです。
そのコバレレさん率いるバンド、レーレーズが今年はオールメンバーで演奏しに来てくれました。
その音は、可愛くて、でもチクリと一筋縄じゃあいかなくて、そして、一番大切なことを曲げないというような、少年たちの音楽です。
大好き。
そして、レーレーズで日が暮れて、
夜になりました。
最後は岸すみこさんのピアノ即興。
昨年初めてのピアノアルバム「心を届けに」を制作したすみさんが、その中の曲を演奏してくれたり、何曲かの後、
お客さんに何か今思っていることや、音にしてほしいテーマを問いかけました。
そして、それを心に落としてから、音を鳴らす。
それはとっても静かな時間でした。
ラストは灯りをすべて落として。
急に呼ばれて、私も黒鍵即興連弾で一緒にひきました。
棘の一年を思い、集まってくれた皆さんや、昨年棘を好きになってくれた皆さんへの愛と感謝をこめて、
すみさんの音と呼応しながら。

そして、
幸せな一日が終わりました。
長野の「こーさんのうち」のこーさん夫婦。
3年前にたこ焼きパーティで知り合ったときには、まさかたった3年後にこんな形で一緒にカンボジアのためのイベントが開けるとは思っていなかった…。
想いがあって、時が重なっていくと、まるで信じられないようなことも現実になっていくんだなと、改めて感動してしまっていました。
そして、同じく長野は茅野の「おいしい家」のノリちゃん。
ダイナミックな彼女の夢と、迷いのない着実な一歩一歩に、私は胸をドキドキさせて、それにつられて私もここまで来られたようなものです。
思い描いた土地で新しい一歩を踏み出す彼女の初仕事に関わることができて、とっても光栄でした。

出演してくれた皆さん、これを機に新しいご縁をいただいた皆さん、
遠くから近くから予定を合わせて足を運んでくれた皆さん。
本当に本当にありがとうございました。
棘はまだまだヨチヨチ歩きで、あっちにぶつかりこっちにぶつかりしながらなんとか前らしき方向に進んでいるに過ぎません。
どうぞ一緒に
その歩みを楽しんで進んでくださったら
とってもとってもうれしいです。
2年目、どんな出会いが待っているやら。
どうぞよろしくお願いします。
棘主 原田 美輪
たくさんたくさん来ていただいて、本当にありがとうございました。
この一年、棘のオープンやイベントを手伝いに来てくれたお友達や、何度も足を運んでくれた仲良しのお客さん、
棘に興味を持って来てくださった方、ここでお教室やプログラムをしてくれたみなさん、そして、ずっと行きたいと言ってくれていて初めて訪ねて来てくれた遠くのお友達、や、同級生や先生や、
大切な大切なみなさんで一緒にこの日を楽しむことができて、本当にこれ以上ないくらい幸せでした。
そして、残念ながら行けないけれど、と、他にもたくさんメッセージもいただきました。
ありがとうございました。

前日は雨。
(カトウユカリ展は、雨に始まり雨に終わる。それがユカリさんの森の形。しっとりと濡れた森が静かに静かに地面にしみ込んでいって・・・)
そして、明けて四月。
朝から晴れ。
ちょっと寒いけれど、ピリッと気持ちが引き締まるようなそんな朝でした。
泊りこんでくれているみんなで楽しく準備を進めていって、11時。
最初のお客さんは、うれしいうれしいお客さん。
先日の沖縄での琉球和ハーブ塾で仲良くなった、和のセラピストさん達です。
そうして続々とお客さんがやってきて、
もう本当にたくさんたくさん。

私の高校の同級生や先生も、ここで兼同窓会です(年に3回の…笑)。
こーさんのうちのカンボジアカレー

そして、おいしい家の健康弁当

先日プロジェクターを借りに訪れたマクロヴィレッジのキヨミさんの計らいで、理太郎さんたちが刺し子の袋や小さなコケ玉や塩こうじなんかをもって、急遽出店してくれたので、にぎやかにぎやか。

そして、「こーさんのうち」のヨーコちゃんが声をかけてくれて、棘でも一度お菓子を出していただいた、松本のAtrier-C ちあきさんが、マクロスイーツをいっぱい作って出してくれました。

最初のライヴ、津軽三味線の「乾 温実」、あっちゃん。

可愛らしい彼女が深紫の着物に身を包み、姿勢を正して弦を打ち始めると、場の空気がシャキッ一変しました。
厳しい津軽の土地で生まれた民謡は、寡黙な北の人のうちに渦巻く情熱や、温かさや、おかしみや、そんなものが一気にあふれ出すようで、人というものの尊さを感じてしまいます。
次は、こーさんのうちの「こーさん」によるスライドです。

カンボジアの子供たちのこと、自分の子供時代のこと。
長い植民地支配や戦争、そして痛ましい政策により、たくさんたくさん傷ついたカンボジアという国で、
子供たちはシンプルで元気、
暮らしていくためにはお金が必要で、そのためには言葉がしゃべれたらいいな、言葉の勉強がしたいな、
未来に向かって自分の力をただ高めていく。
私たちの小さなお手伝いが、彼らの未来にとって大きなはしごになっていく。
「こーさんのうち」という、ひと組の若い夫婦の描いたもの、そしてそれを実現し、継続させていこうと努力を続けていること、
私は何度でも感動してしまうのです。
たくさんの質問に、丁寧に丁寧に答えていくこーさん。
いくら時間があっても足りないです。
そのなかで、なんどもなんども、
「カンボジアはこれからです」と言っていた強い眼差しと言葉がとっても印象的でした。

3組目、即興体感民族ユニット「ミナミナ」

いつの間にか音は鳴っていました。
それは、身体の細胞を揺らすように始まって、気がついたころにはそれははっきりと分かるビートとなっていて、その頃にはもう、そのリズムは身体とピタリと一つになっているのでした。
即興体感民族ユニット、、か。
不思議な経験でした。
太鼓という原始的な楽器は、原始的であるからこそ、本能に直接訴えるような、生きていくための力を呼び起こすような何かがあるように思います。
「ミナミナ体操始まるよ!」の掛け声で始まったセッションは、お客さんみんな、お隣の知らない人同士も手を繋いでぶんぶん揺れたり、みんな満面の笑顔で!

4組目、「レーレーズ」

思えばちょうど一年前、
棘のオープニングパーティをしようと準備していたのですが、
何しろ私は15年近く愛知県を離れていたので、古い同級生以外は全く知り合いがいない。
パーティに呼ぶ人もそんなにいないし、ましてやこの土地で音楽をやってる知り合いなど皆無。
誰か音楽やってくれる人知らないかなぁ…と、相談したところ、紹介してもらったのがコバレレさん。
ウクレレ弾きの移動コーヒー屋さんだと。
見ず知らずの人間のオープニングパーティに、快く出演を引き受けてくれて、小林家という特別ユニットでウクレレを弾いてくれました。
コバレレさんは、その時のご縁から、コーヒー豆(これがおいしい!)や布ナプキンも仕入れさせていただいているし、なにかと声をかけてもらったりお誘いいただいたり、気にかけてくださって、本当に一年お世話になってきたかたです。
そのコバレレさん率いるバンド、レーレーズが今年はオールメンバーで演奏しに来てくれました。
その音は、可愛くて、でもチクリと一筋縄じゃあいかなくて、そして、一番大切なことを曲げないというような、少年たちの音楽です。
大好き。
そして、レーレーズで日が暮れて、
夜になりました。
最後は岸すみこさんのピアノ即興。
昨年初めてのピアノアルバム「心を届けに」を制作したすみさんが、その中の曲を演奏してくれたり、何曲かの後、
お客さんに何か今思っていることや、音にしてほしいテーマを問いかけました。
そして、それを心に落としてから、音を鳴らす。
それはとっても静かな時間でした。
ラストは灯りをすべて落として。
急に呼ばれて、私も黒鍵即興連弾で一緒にひきました。
棘の一年を思い、集まってくれた皆さんや、昨年棘を好きになってくれた皆さんへの愛と感謝をこめて、
すみさんの音と呼応しながら。

そして、
幸せな一日が終わりました。
長野の「こーさんのうち」のこーさん夫婦。
3年前にたこ焼きパーティで知り合ったときには、まさかたった3年後にこんな形で一緒にカンボジアのためのイベントが開けるとは思っていなかった…。
想いがあって、時が重なっていくと、まるで信じられないようなことも現実になっていくんだなと、改めて感動してしまっていました。
そして、同じく長野は茅野の「おいしい家」のノリちゃん。
ダイナミックな彼女の夢と、迷いのない着実な一歩一歩に、私は胸をドキドキさせて、それにつられて私もここまで来られたようなものです。
思い描いた土地で新しい一歩を踏み出す彼女の初仕事に関わることができて、とっても光栄でした。

出演してくれた皆さん、これを機に新しいご縁をいただいた皆さん、
遠くから近くから予定を合わせて足を運んでくれた皆さん。
本当に本当にありがとうございました。
棘はまだまだヨチヨチ歩きで、あっちにぶつかりこっちにぶつかりしながらなんとか前らしき方向に進んでいるに過ぎません。
どうぞ一緒に
その歩みを楽しんで進んでくださったら
とってもとってもうれしいです。
2年目、どんな出会いが待っているやら。
どうぞよろしくお願いします。
棘主 原田 美輪
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