棘はすっかり冬です。

 ストーブのゆらゆら越しに大きな窓から見るお庭は、すっかり葉が落ちていて、
低い日差しにキラキラしています。

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 冬っていいですね。

 温かい部屋でぬくぬくお外を見ているのが格別。

 冬のガラス展、始まりました。
(始まりました。というか、もう終盤に差し掛かっていますが…)

 この古いおうちで見せるガラスの息づかい。
ガラスってやっぱり不思議な物体です。

 吹きガラス、バーナーワーク、フュージング。
意図せずさまざまな技法の三人が集まりました。

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 三人それぞれ全然違った顔であるようで、それでいてどこか共通しているようで、

 きゅっと身が引き締まるようなクリアさや、光をユラユラ内にためる余裕や、
崇高なようでいて親しみやすいようで、

 あぁ、その魅力を考え始めるときりがありません。
やっぱり、冬のガラスもいいものです。

 いろいろなもののどこにも属しきらないようなガラスというものを、存分に楽しめる。
小さな展示でありながらいくらでもいくらでも楽しめる。

 そんな「冬のガラス展」25日(日)のクリスマスまでです。


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 宇根由未奈さんの紹介記事 http://yakusoulabotoge.blog90.fc2.com/blog-entry-78.html

 春日友希さんの紹介記事 http://yakusoulabotoge.blog90.fc2.com/blog-entry-84.html

 羽鳥景子さんの紹介記事 http://yakusoulabotoge.blog90.fc2.com/blog-entry-86.html


 羽鳥さんが懇意のお店でお知らせしてくれました。 
http://kinari-asakusabashi.com/2011/12/labo.html

 春日さんのガラス工房でもお知らせしてくれました。
http://iemak.seesaa.net/article/239696278.html




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 今日から「冬のガラス展」始まります。

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 すっかり並べ終わりました。

 宇根由未奈さん、春日友希さん、

 そして、羽鳥景子さん。

 羽鳥さんのことをまだご紹介してなかったですね。
羽鳥さんは、5月に開催した「香りの1週間」展でもガラスを出品してくれた作家さんです。
なので、覚えておられる方もいらっしゃると思いますし、待ちに待っていた方もいらっしゃると思いますし、
そしてもちろん初めての方も。

 (香りの一週間の記事  http://yakusoulabotoge.blog90.fc2.com/blog-entry-22.html



 羽鳥さんは、私の10年来のお友達です。
私、恥ずかしながら実はかつてガラスを勉強していたことがありまして…、
そんな頃、川崎にある東京ガラス工芸研究所の夏期集中講座で一緒になったのが最初。
何だか仲良くなってしまい、、、、、、と今に至る訳です。

 この夏のある日、羽鳥さんの工房に遊びに行きました。

 羽鳥さんの工房は浅草にあります。

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 浅草のあの喧騒から少し入ったところ。
古い町工場や商店が連なるその後ろに大きくそびえたつスカイツリー。
不思議な景色のところです。

 彼女はパイレックスという、薄い耐熱強化ガラスを使った作品を作ります。
耐熱強化ガラスというだけあって、使用するバーナーの温度も普通以上。
繊細でハードな世界です。

     
 私はガラスの持つ有機的な気配が好きで、ボテッと揺らぎのある吹きガラスや、
自分ではパートドヴェールという、より陶器や石に近い質感を持った技法をやっていたりして、
工業的でスッキリしたガラスにはそれまであまり興味が持てないでいたのです。

 パイレックスで羽鳥さんの作る世界。
あの理科の実験で見るあの素っ気ないガラスから生まれたとは思えない。

 まるで不思議な絵本に出てくるような。


 どこまでも薄く、クールで繊細。
でありながら、強く
そして、ちゃんと人の手の優しさや揺らぎがすべてを作り変えてしまっている。

 そんな人…いますよね。
私も思い浮かぶお顔がチラリホラリ。

 例えば、吹きガラスが「情に厚く、気は優しくて力持ち」なら、
とんぼ玉は「宇宙や自然に委ねて生きる、内面に向かう人」とか、

 そしてパイレックスは・・・ね。
(あくまでガラスそのもに対する私の勝手なイメージで、作ってる人のイメージではありません。)
それも魅力的。


 こんな世界があったんだ…って。
パイレックス作品はそれまでだってみたことあったのだけれど、すっかりすっかり驚いてしまいました。

 そうか、加工する時の温度変化に強いパイレックスだからこそ、可能な表現というものがあり、
本当に表現する力を持った作家さんにかかればこれまでになかった世界がそこには生まれるのですよ。
と、興奮。

 他の技法と違って、ほとんどが工業製品でしか目にすることのないパイレックスというもの。

 そんなパイレックスガラスの世界。
いえいえ、パイレックスを使ってそんな表現を可能にしている羽鳥さんの世界。
ぜひご覧になりに来てくださいね。


 今回届いた作品は、日暮れから梱包をほどいたので写真がまだとれず。
またオイオイご紹介しますね。
こちらはお店で使わせていただいている、羽鳥さんのティーポット。

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 羽鳥景子

青山学院短期大学芸術学部卒。
京都にて酸素バーナーの技術を学ぶ。
PILCHU GLASS SCHOOL(アメリカ)受講。
現在、東京で活動中。

ハリオ ガラスの花  http://www.hario.com/company/img/vision.swf


 
 棘のお料理は、玄米とお野菜のお料理です。

 マクロビですか?と聞かれて、特にマクロビにはこだわっていませんとお答えすると、
じゃあ肉魚も使ってるんですねと言われたりするのですが、肉魚はおだしに至るまで使っていません。

 マクロビというものは、食物の持つ陰陽をその人に合わせて調整して使う療法のことで、イコール動物性は食べちゃダメというものではありません。
 ただ、動物は陽性が強すぎるのでバランスが傾きやすく、また白砂糖は陰性が強すぎる。
なので、なるべく避けた方がよいですよ、というか楽。なんだと思う。
そして、玄米とかお豆とか中庸のものをとるようにするとバランスが整いやすいですよ、というものです。
だからちょっと陰性に傾いてるなと思ったら少しお肉を食べても別にいいだろうし、おいしく頂いたその後は、もし必要があればしばらくお野菜で整えるとか、

 マクロビオティックは基本的に自分の体調をみて、だとか、身近な人の体調をみて、調整しながらつくるものなので、こういった全体向けに提供するお食事で本当の意味でマクロビオティックです。というのは難しいと思っています。


 棘のお料理は、「療法」とか「哲学」とかっていうよりはむしろ・・・

 私自身がそのおいしさに全身で感動する。というのはお野菜のことがほとんどで、
その感動を追い求めている。といったことが近いかな。
 例えば丸かじりしたトマトとか、蒸してつるりと皮をむいただけのサトイモとか。

 そこにお肉とか、カツオだしとか、動物性のものが紛れ込んでくるととたんにお野菜たちは遠慮して息をひそめてしまう。まあ簡単に言うと、よく分からなくなる。

 私はお野菜への愛情うえ、お野菜だけにスポットライトを照らしたお料理が作りたいなと思っているのです。


 週に一度、岡崎の手と手農園からお野菜が届きます。
以前もご紹介した、お友達の夫婦が始めた有機農家さんです。

 手と手農園からは、お野菜と一緒に通信のようなものがいつも送られてきます。

 そこには最近の手と手農園やら中村夫婦を取り巻くいろいろ。
そして、お野菜のお品書きと、ひとこと。
そして手書きで小さくメッセージが添えられています。

 今週はそんな中に目を惹く一言。
「冬の新じゃがです」って。冬の新じゃがなんてあるんだ~。
包みを開くと、まだ皮の柔らかい瑞々しいおじゃが。
「ニンジン、ジャガイモでポトフなどに。」って書いてある。

もうすっかりお口はポトフ。
というわけで、今週末はポトフをお出ししました。
土鍋でコトコト煮込んで、お塩とオリーブオイルでお味を調えて。
そういえば、東京の青ヶ島というところの「びんぎやの塩」というものがあったので、それを上からぱらっとかけて。
お野菜だけとは思えない、深い深い、やさしい滋養に満ちたお味になりました。

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他は、むっちゃんの紹介してくれた大鹿村のあのおいしいニンジンでニンジンサラダ。
そして、サトイモさんはシンプルに、白みそとすだちのたれで。

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後は、とにかく私の大好きな、白菜とえのきの煮びたし。

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おいしくできたからたくさん食べに来てもらいたいなぁ・・・と思っていたら、今日はたくさん来てくださって、
うれしいうれしい。
栃木からサプライズでお友達もやってきて、
みんなおいしいものは嗅ぎつけるのねぇ。
なんて。


そんなそんな棘のお料理。
テクニックはないけど、目の前のお野菜を一番おいしく食べてあげたいなという愛情だけはいっぱいです。
ぜひゆるりと食べに来てくださいね。



今週の手と手通信。
紹介されていた山尾山省さんの詩もとってもじんわりきました。

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手と手農園ブログ
 http://tetotefarm.exblog.jp/

手と手農園を訪ねた時の記事
「農園手と手」




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DMができました。

 冬のガラス展、12/10から。もうすぐ始まります。


 準備は着々。

 ガラス展に先立って、お店用に注文していた足付きのグラスがたくさん届きました。
思うようなグラスがなかなか見つからず、ガラスとみれば眼を皿のようにして見て回っていた私。
たまたま見かけた展示で、「そうそう、こんな感じ!」って。
それは足付きのグラスじゃなかったんだけど、その微妙なテイストがとっても好きだったので、大きさやデザインを伝えて作ってもらいました。

 それがカスガユキさん。

 届けられたそのグラスを見て歓声!そう!これが欲しかったの!

 ポッテリしてるんだけどぼってりじゃなくて、温かみや柔らかさもあるのに軽くてスッキリしてる。
よく見ると、気泡がまるで星座みたい。

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 「星座みたいですね」っていうと、「そう!」とうれしそう。きっとそんな感じで気泡をいれてくれたんだと思うのです。
 

 ほう・・・ってため息出ちゃう。


 他にもユキさんのガラスでお気に入りはこの箸置き。
小さな宝石みたいな、光るお花みたいな、星座のかけらみたいな。

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 そして。

 さりげなく包みをほどいてとりだしたこの小さなもの。

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木?のようにも見えるし、海の生物にも見える。

上と下に伸びようとする透明なもの。
それは意図せず厚みを増し、色どりが添えられ、
意図せず美しさを放つ生物みたい。

求め、伸びようとする、そして、深められ、色が添えられる、

そうか・・・。
 

 冬のガラス展、先にご紹介した宇根由未奈さんに続くお二人目はこのカスガユキさん。

 ステキでしょ。



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カスガユキ



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中川区山王にあるガラス工房IEMAK(アイエマック)にてSTAFF、作家活動しています。

glass studio IEMAK: http://gs-iemak.com/
blog:         http://profile.ameba.jp/urugu117/

経歴

2009 愛知教育大学造形文化コース ガラス専攻 卒業
2010 愛知教育大学 造形文化コース ガラス専攻
佐々木雅浩研究生 修了
現在 Glass Studio IEMAK スタッフ